不思議なものでサイトを量産していると、思いがけなく高額商品が
売れたりすることも出てきました。

「松下さん、アフィリエイトには神様がおって、まじめに作業する
人に微笑んでくれるんですよ」とはお師匠さんのお言葉。

「ということで、もっと神様に微笑んでもらうために、これからは
時々はキーワード中心のサイトも少し作って行くのがええね」

「キーワード中心？」

「今までは商品名＋◎◎だったけど、今度は商品名なしで、お客さ
んの悩みを考えたキーワードでサイトを作ってみなさい。センスが
いるけど、松下さんはセンスがないようなんで経験を積んでやるし
かないな。10サイトに１サイトくらいは、作って行ってみなさい」

・・・と言われたものの、バカのひとつ覚えのように商品名＋◎◎
でサイトを作ってきたおやじは、お客さんの悩みを考えたキーワード
でサイトを作れと言われても、ぜんぜんピンとこんかったんです。

「キーワードサイトって言ったって、どうすりゃええんや…」

とにかくチンプンカンプンでしたが、お師匠さんに言われたとおり、
何度かキーワード主体のサイトを作成してみました。しかし、どれ
もＮＧの連続。キーワードを会得すのは至難の技じゃ！と痛感した
おやじは、目先のお金がほしいこともあって、また商品名＋◎◎へ戻
りました。

今から思えば、あの時にすぐに報酬にはつながらなくても、我慢し
キーワードサイトを作ることを続けていれば良かったと後悔してお
ます。

あなたも当面は商品名＋◎◎でぜんぜんＯＫですが、報酬が上がっ
てきたら少しずつキーワードサイトも手がけるようにしてください
ね。

サイト量産も半年が過ぎ、おやじもオッサンも成果が出てきました。

最初の３ヵ月はほとんど成果らしい成果は出なかったのに、５ヵ月
を過ぎたあたりからアクセスが増え始め、それにともなって成果も
右肩上がりになってきたんです。

それこそ、毎日のようにＡＳＰの成果画面を見ては、オッサンと金
額を争っていました。

「きょうは１万円かあ！あと５千円は売れて欲しかったなあ」と
オッサンが自慢気に話せば、

「ちぇっ、１万１千円か…。オッサンより千円多いだけじゃ満足で
きんなあ…」とおやじも言い返しました。

当時は、おやじとオッサンは、いかに相手よりもサイトをたくさん作
り、いかに相手よりも一円でも多く稼ぐか…。そんなことに熱くな
っておりました。

もちろん、まったく売れない日もありました。そんな日は売れなか
った方が無言になり、不機嫌オーラを出しまくっていました。

それでも、手応えは強く、「アフィリは稼げるんや」という思いを
いっそう強くしておりました。

「このペースで行けば、50万円達成は時間の問題。カミさんに借金
を返せるし、生活の不安もなくなる。もうひとがんばりじゃ！」と
なんの疑いもなく思っておったんです。

しかし、アフィリの神様は、またもおやじに試練をお与えになったん
です。それは、また折りを見てお話しますね。

ＡＳＰを４社くらいに増やし、１日最低10個をノルマにサイトを作
り続けておったんですが、きょうは当時のおやじのやり方を簡単に紹
介しますね。

キーワードは、ひたすら「商標＋◎◎」です。当たり前ですが、売
りを狙ってますから、メインは「商標＋格安」に固定し、サブとし
て「口コミ」「効果」「通販」をキーワードに設定しました。

続いて、商品のセールスページを開き、ざっくりとサイトの構成を
描き、それぞれのキーワードに関した情報やコンテンツを洗い出し
てメモ帳にコピペしておきます。
この時にサイト内に掲載したい画像があれば、キャプチャーしてお
きます。

ここから作成に入って行きます。
まず、コピペしておいた情報やコンテンツですが、このままではパ
クリになってしまうんで、そこは多少手を加えてリライト・アレン
ジします。

次にキャプチャーしておいた画像を無料ソフトを使ってリサイズし
画像フォルダーの中にストックします。

後は無料ホームページサービスを使って、構成にしたがってテンプ
レへ貼り付けていく作業となります。

機械的にこれを繰り返し、サイトを量産していくわけです。

１日のノルマは10サイト。多い日は30サイトのときもありましたが
平均して10～15サイトは作っていました。

なにせ、お師匠さんの事務所では、ライバルのオッサンも作業して
いましたから、競争心が盛り上がっていました。

「松下さん、いま何サイト作ったの？」

「きょうは、まだ７サイト。オッサンは？」

「まだ15サイトくらいだなあ。俺のノルマは最低20だもんね」

「ううっ、悔しい。どうせ、俺は遅いわい」

と互いに探り合いをしながら、作っておりました。

現在は、有料ブログやワードプレスを中心としたやり方をしていま
すが、時々は当時のやり方でサイトを作ったりします。

今は、シリウスなどのサイト作成ツールもあったりしますんで、自
分に合ったものを選んでサイトを作ってもらえればと思います。